922   2017/12/02(土) 19:04:38
先月父親が他界したのよ
たいぶ長く闘病してたし余命も宣告されてたの
最後の数週は眠ったり起きたり、起きてても薬でボンヤリしてるか、
うめいてるような泣いているような小さな声を漏らすだけで、
ほとんど目も合わず喋らなくてね
元気だった時は気丈で覇気のある、強き夫強き父って感じの人だったんだけど

そんな時期のある日に見舞いに行き父の病室に入ろうとしたら、
個室な病室の中から歌が聞こえたのよ

扉を少し開けて覗いたら、
母が、父の手を握りながら「浜辺の歌」を歌ってたの
父はグシャグシャに泣いてた
何か部屋には入れなくて、すぐ扉を閉めて病院の入り口まで戻ったわ

何となく両親て、子にしたら何でも全て知ってる人達な気がしてたけど、
そうでもないんだよなと思い知らされた日だったわ


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923   2017/12/02(土) 21:12:27
>>923
お母様とお父様には長い歴史があるのよね、
私もそんな風に夫婦で年を重ねたいと思ったわ。
お父様のご冥福をお祈りします。
924   2017/12/02(土) 22:06:45
>>924
ありがとう
924さんが素敵な夫婦の歴史を重ねて行きますよう祈ってるわー
926   2017/12/03(日) 23:01:11
>>923
浜辺の歌って三番の歌詞に、
病みし我も既に癒えてとか出てくるのよね
歌に癒えない我が身を重ねたのかな

私は学生時代にアルバイト先で出来た友人で、
家の貧困と父親の酒乱に耐えかねて、単身南の方の県の離島から高校中退で逃げるように上京して来たって言う子がいたのよ
飲んだ時一度だけポツリとそんな話をして、その後は全く身の上については訊いても、
笑って濁して話さなくなった

ある秋の日に、その子を誘って一緒にドライブして海岸を見に連れて行った時に、
その子が海を見ながらしみじみと「椰子の実」を歌ってね

その翌年私は卒論と就職活動に忙しくなってバイトも辞めて、その子とはやり取りしなくなってしまったけど、
あの歌は忘れられないわ
あまっちょろい自己憐憫とかでない、染みるような寂しさが伝わって来てね
928   2017/12/04(月) 13:56:48
>>927
それはせつない歌だったね
「浜辺の歌」も「椰子の実」も、古い唱歌には独特のせつない美しさがあるわ
もう戻ることのない時間や昔の自分を懐かしむような
930   2017/12/04(月) 22:10:22
>>929
郷愁というかね
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